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モーリス持てばスーパースターも夢じゃない? Morris W-20

O山さんに続いて、私のモーリスも紹介したいと思う。
こちらは、最近、中古で入手した70年代に飯田楽器で製造された廉価機のW-20だ。
(ロット番号:022709)

当時、定価2万円のギターを、最近になって入手したのは、今年50歳になっても「スーパースターを夢見ている」からではなくて、70年代の国産ギターとは思えないほど、綺麗な状態を保っている個体を見つけたからだ。

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ラベルには、飯田楽器の記載は無いが、検査員の名前で、T.Tamakoshiとある。

製造工場の見分け方は、Inspected byに続く検査員の名前にあり、下記の通りだ。

①飯田楽器製 : 杉山氏、長尾氏、玉越氏、唐沢氏の4人
②寺田楽器製 : 山田氏、佐々木氏、山崎氏、岩井氏の4人

*O山さん所有のF-15は、飯田楽器の記載もあり、検査員のサインもA.Karasawaだ。

ラベルの形状は、W(ウエスタン)だから、楕円形で幌馬車の様な絵があるのかとも思っていたが、、同じ飯田楽器で作られているW-20でも、O山さん所有のF(フォーク)-15と同じような四角い形状のものもあり、どうやって使い分けしていたのかは不明だ。

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若干のシミが出ているが、40年近く前のギターとは思えない状態を保っている。

廉価版のギターなので、本体は、トップ・サイド・バックとも、合板を使っており、単板と比べると鳴りは弱い。

しかしながら、合板ならではの良さは、40年近くたっても、乾燥による割れもなければ、トップの膨らみも出てないなど、丈夫さにある。

ネックは、まったく継ぎの無いワンピースだ。(最近の廉価機種ではありえない贅沢さだ。)

このギターは、ネックの反りの調整をするロッドが、サウンドホールの内側のネックの付け根にある。
しかしながら、同じ70年代製造のW-20でも、O山さんのF-15の様に、ヘッド側にある個体もあり、これが年代による違いなのか、製作者による違いなのか、よく分からない。

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ペグも、70年代の特徴的な形状をしている。
あまり弾かれていなかったのか、錆も出ていない綺麗な状態を保っている。

皆さんも、実家で放置されているギターがあれば、是非、情報を下さい。
お近くなら、簡単なメンテナンスとか、弦の張替はお手伝いしますよ。

by N
by adobatakaigi | 2013-08-14 22:22 | ギター

関西学院大学 企画・制作 あどばた会議 OBの近況報告です! (members only)


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