モーリス持てばスーパースターも夢じゃない? Morris W-20
2013年 08月 14日
こちらは、最近、中古で入手した70年代に飯田楽器で製造された廉価機のW-20だ。
(ロット番号:022709)
当時、定価2万円のギターを、最近になって入手したのは、今年50歳になっても「スーパースターを夢見ている」からではなくて、70年代の国産ギターとは思えないほど、綺麗な状態を保っている個体を見つけたからだ。
ラベルには、飯田楽器の記載は無いが、検査員の名前で、T.Tamakoshiとある。
製造工場の見分け方は、Inspected byに続く検査員の名前にあり、下記の通りだ。
①飯田楽器製 : 杉山氏、長尾氏、玉越氏、唐沢氏の4人
②寺田楽器製 : 山田氏、佐々木氏、山崎氏、岩井氏の4人
*O山さん所有のF-15は、飯田楽器の記載もあり、検査員のサインもA.Karasawaだ。
ラベルの形状は、W(ウエスタン)だから、楕円形で幌馬車の様な絵があるのかとも思っていたが、、同じ飯田楽器で作られているW-20でも、O山さん所有のF(フォーク)-15と同じような四角い形状のものもあり、どうやって使い分けしていたのかは不明だ。
若干のシミが出ているが、40年近く前のギターとは思えない状態を保っている。
廉価版のギターなので、本体は、トップ・サイド・バックとも、合板を使っており、単板と比べると鳴りは弱い。
しかしながら、合板ならではの良さは、40年近くたっても、乾燥による割れもなければ、トップの膨らみも出てないなど、丈夫さにある。
ネックは、まったく継ぎの無いワンピースだ。(最近の廉価機種ではありえない贅沢さだ。)
このギターは、ネックの反りの調整をするロッドが、サウンドホールの内側のネックの付け根にある。
しかしながら、同じ70年代製造のW-20でも、O山さんのF-15の様に、ヘッド側にある個体もあり、これが年代による違いなのか、製作者による違いなのか、よく分からない。
ペグも、70年代の特徴的な形状をしている。
あまり弾かれていなかったのか、錆も出ていない綺麗な状態を保っている。
皆さんも、実家で放置されているギターがあれば、是非、情報を下さい。
お近くなら、簡単なメンテナンスとか、弦の張替はお手伝いしますよ。
by N